名古屋のピアノ専門店 親和楽器 ピアノの仕組み
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 ピアノの音はどのように出るのか?只、弦を叩いて音が出ているのではなく
音の伝達が重要視され、その各々の役割が
どうなっているのか、そして細かい一つ一つの作業が
ピアノの音を作り出していることが分かります。
 
 
名古屋のピアノ専門店 親和楽器 
木は、山の斜面に根を下ろしてから90年かけて高さ約30メートル、樹径約60cmの成木となります。
長い歳月を経て大木となりそこから厳選された良質なものでをピアノが生まれます。
ピアノの音色はまさに木の響きです。
 
     
楽器ピアノに使われる木材は厳選され乾燥が必要とされます。
含水率が3〜14%に安定するまで乾燥させます。
 
 

 木目の特徴

★ピアノは柾目材がよく使われます。
 
柾目材
長所 表面われがなく、その他の狂いも少なく音の伝導性が良い。
短所 幅広い板が取れず、歩留が悪いため、高価になる。
板目材
長所 比較的幅広い板が得られ、歩留が良い。
短所 収縮大なるため、反り、ねじれ等の狂いがあり、乾燥時に割れやすい。

 
 ●●響板・響棒●●
ピアノ響板    
 
 

響板に必要とされる特性は以下です。

  1. 振動伝播が速い
  2. 比重が小さい
  3. 柔軟性を持ち弾力性に富む
  4. 良い音色である
 

小さな音にも反応するということです
弦振動の倍音を無駄なく伝えることによって音色を変化させないということです。

柾目に約15センチ幅に切断して張り合わせます。
一般的に木目幅が狭い方が高音に適していて、
木目幅が広い方が低音に適しています





響棒は裏側に10〜13本取り付けてあります。
響棒の目的は以下です。

  1. 弦の下圧力に対する響板の強度を得るため
  2. 木目と直角方向へ振動伝播を助けるため
  3. 音色、音の伸びを良くするため

響棒も響板同様、柾目の板を使います。

 
 
●●駒●●
 

駒

 

駒は厚さ3〜3.5p、幅3pの楓・ブナでできています。

  1. 響板を振動させる駆動点
  2. 取付位置によって有効弦長が決定される。
  3. 弦の下圧力を分散させる。
  4. 弦を駒ピンで保持する。
  5. 高音部では駒自体が振動体である。
 

 ●●ピン板●●

ピン板は圧さ約8〜9oの楓材を木目方向を縦横交互に貼合わせてできてます。
1本約90kg、全体220〜230本のチューニングピンで約20トンの張力を
支えますので頑丈でなければなりません。
通常はピン板の変形を防ぐために全体を鋳物のフレームで覆い、
フレームにチューニングピンが通る広さの穴を開けて打込んであります。
 
 
  通常ピアノ
チューニングピンを支えるためにブッシュが埋め込まれています。
 
 調律師はこのチューニングピンを
音を聞きながら、回して調律します
手の力を繊細にコントロールするのは
簡単な事ではありません。
 


ベヒシュタイン

この部分にフレームがなく、またブッシュもないです。
ピン板の強度や変形に自信があります。
また、同時にピン板とチューニングピンの間で
音の伝達をさえぎるものがありませんのでよりクリアな音が出ます。
 
 
●●支柱●●

フレームと共にピアノの総張力を支え、ケース(本体)を保持する役目です。

 堅木の角材を縦に4〜6本立て、それらを横材で連結して組み立てられる。
また、ピアノを持ちやすく手掛が左右に付いています。
通常のアップライトピアノは上のような作りです。
 
   ドイツ グロトリアン

この様にX支柱と呼ばれるピアノもございます。国産では以前ヤマハさんが作られていました
 
 
●●鍵盤●●
鍵盤
 
 演奏者から与えられた力をピアノ内部のアクションに伝える。

鍵盤の構造を大別すると、演奏者の指が触れるフロント部
運動の支点となるバランス部
アクションを持ち上げるバック部に分かれます。

また白い部分の鍵盤の材質は昔からずいぶん変わっています。
象牙⇒セルロイド⇒アクリル(現在主流の鍵盤)
            人工象牙(国産で高価な機種に使用)

現在では象牙は珍しくなりました。下記のワシントン条約が理由ですね。
そして出てきたのが人工象牙です。

硬度は爪とほぼ同じ(H)で、アクリル、フェノール(3H)より柔らかくまた、
アクリル、フェノールにない吸水性もあるので、タッチに優しい素材です。

ワシントン条約
国際取引を規制して、絶滅のおそれのある野生動植物を保護することを目的とした条約で、
1975年に発効しました。
日本は1980年に条約を批准し、60番目の締約国となりました
 
 

●●アクション●●

   アップライトピアノ              グランドピアノ
アップライトピアノ    グランドピアノ

 
上記写真はピアノのアクションモデルで
どれだけ複雑かがわかります
音を鍵盤からハンマーへ伝えます
 
 縦型と横の違いが分かりますね。
アップライトはハンマーを戻さなくてはいけない力が必要とします。
グランドは下から上にハンマーが動きます。そして自然の重力によってハンマーが戻ります。
 

 
アップライトピアノ運動量
鍵盤部分バランスピンから鍵盤フロント部先端までと、キャプスボタン(鍵盤奥についている部品)までの
寸法比は3:2です。
従って、鍵盤フロント部が10mm下がるとキャプスボタンは約6.6mm上がり
この運動が次々と伝わってハンマーは約50mm進むように出来ています。

グランドピアノ運動量
鍵盤部分バランスピンから鍵盤フロント部先端までとキャプスボタン(鍵盤奥についている部品)までの
寸法比は2:1です。
従って、鍵盤フロント部が10mm下がるとキャプスボタンは約5mm上がり
この運動が次々と伝わってハンマーは約50mm進むように出来ています。


 
 
 ●●ハンマー●●

ハンマーも色々と種類があります。
そしてハンマーの理想もあります。
それは「内硬外軟」です。

ハンマー 
 こちらはグランドピアノのハンマーの写真です。
ハンマーウッドに赤いフェルトが巻いてあります。そしてその上に白いフェルトが巻いてあります。
ダブルハンマーと言いましてまさに、これが理想のハンマー「内硬外軟」で仕上がったものです。
また、よく低音部〜中音部〜次高音部にかけてこの様になっています。
高音部はこの赤い部分(アンダーフェルト)がないのがよくあります。
これは低音部の音を鳴らすときに有効だからです。
ハンマーにも色々とブランドがあります。
レンナー、アベル、ロイヤルジョージと色々あります。
また、ハンマーウッドの素材がシデ、ウォルナット、マホガニーと様々です。
音の立ち上がりを左右する存在ですね。
また、国産の純正ハンマーもすばらしい仕上がりです。
我々、調律師はハンマーを整形することでそのハンマーの良し悪しが分かります。
 
 
 グランドピアノ
この様にピアノは限りなく時間を掛け一つ一つのパーツの音の伝導性が出ています。
ピアノ自身本体がある意味「スピーカー」といっても過言ではないと思います。
自然の中から生まれた木が熟練された技術者によってピアノとして生まれるこの楽器は
演奏のみならず、部屋に置いてあるだけで人の心を安らぐ暖かみのあるものだと感じます。



株式会社 親和楽器
本社/海外事業部    親和楽器本社 
〒 450-0002 愛知県名古屋市中村区名駅3丁目13番28号 9F
SHINWAGAKKI CO., LTD
環境省・経済産業省 認定 特定国際種事業者
事業所番号 S−4−23−00025
              

 茶屋が坂 新館 (ピアノショールーム・レンタルルーム)
名古屋市千種区茶屋ヶ坂1-21-27 
地下鉄茶屋が坂駅1番出口出てすぐ。駐車スペースあり。
お店正面はバス&タクシーロータリー
 
茶屋が坂 本店 (レンタルルーム音楽の広場・ピアノ展示・技術センター)
464-0092 
名古屋市千種区茶屋ヶ坂1-20-10
緑の工房 親和楽器 茶屋が坂本店
(052)712-3730FAX (052)712-3729 (052)712-3729
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